クリエイトタイプ(創る人)
まだ誰もやっていないこと、言語化されていない概念、新しい仕組みやサービスを生み出すことに、いちばんエネルギーが湧きやすいタイプです。
キーワード
道を切りひらく ゼロ→イチ 新しい概念をつくる 仕組み・世界観づくり 先駆け・パイオニア
クリエイトタイプの本質
クリエイトタイプは、「今ある選択肢の中から選ぶ」よりも、
「そもそも新しい選択肢をつくる」ことに本領があります。
既存のやり方に合わせるよりも、
「もっとこうしたらいいのに」「この考え方、まだ誰も言っていない気がする」
と感じることが多く、そこから新しいアイデアやコンセプトを生み出していきます。
・同じことを繰り返すより、新しいことを考えていたい
・「正解を教えてほしい」より、「自分で組み立てたい」
・枠におさまるより、枠そのものをつくり変えたい
そんな感覚があるなら、クリエイトタイプの要素が強いと言えます。
強み・得意なこと
- まだ形になっていないアイデアや感覚をつかむのが早い
- 「こういう考え方もありでは?」と、今までになかった切り口を見つける
- コンセプトづくり・企画・命名・構成など、ゼロ→イチの段階が得意
- 一度ハマると、集中して一気に世界観をつくり上げる力がある
- 変化の激しい時代でも、新しい流れに順応しやすい
しんどくなりやすい環境・注意ポイント
クリエイトタイプが一番つらくなりやすいのは、 「新しくつくる余地がほとんどない環境」です。
- 決まった手順を、毎日同じようにこなすだけの仕事
- 「前例がないから」という理由で、新しい案が通らない組織
- ルールが細かすぎて、工夫する余地がほとんどない場
こうした環境が長く続くと、 「自分がダメだから合わないのかな」と自己否定しやすくなりますが、 問題は能力ではなく「役割のミスマッチ」であることがほとんどです。
「完成された仕組みにきっちり従う人」ではなく、
「そもそも、その仕組みをつくる人」です。
向いている役割・働き方の例
職業名というより、「チームの中でどんなポジションを担うと活きるか」で見るのがおすすめです。
- 新サービス・新商品の企画、コンセプトメイク
- 講座・プログラム・カリキュラムの設計
- 新規事業・新プロジェクトの立ち上げ
- コンテンツビジネス(ブログ・YouTube・Kindle など)の世界観づくり
- ブランディング・ポジショニングの設計
- コピーライティング・ストーリーづくり
- 新しいメソッドやフレームワークを構築するコーチ・コンサル
- クリエイティブ職(デザイン・編集・企画・プロデュースなど)
同じ「占い師」「コーチ」「講師」でも、
・既存のやり方を正確に再現するスタイルなのか
・自分でオリジナルメニューやメソッドをつくるのか
で、求められる役割は変わります。
クリエイトタイプは、後者の「オリジナルを組み立てる側」の方が力を発揮しやすいタイプです。
自己実現(お金・時間・心)のポイント
自己実現を「好きなことをやる」だけではなく、
お金・時間・心の3つがそろった状態として見たとき、クリエイトタイプにはいくつか大事なポイントがあります。
【お金】アイデアを「資産」に変える仕組みをつくる
クリエイトタイプはアイデアの量が多いため、
「思いついた → その都度やる → 忙しいのに収入は安定しない」
という状態になりやすい傾向があります。
大事なのは、
・一度つくったコンテンツや仕組みを、何度も使える形にすること
・単発ではなく、積み上がる商品・サービスにしていくこと
です。
例えば、ノウハウを
「単発セッションだけで終わらせる」のではなく、
「講座・テンプレート・教材・オンラインコンテンツ」としてストックしていく。
これが、クリエイトタイプのお金の安定につながります。
【時間】ひらめきのための「余白」をスケジュールに組み込む
予定を詰め込みすぎると、考えるための時間とエネルギーがなくなり、
クリエイトタイプの一番の持ち味である「発想力」が鈍っていきます。
カレンダーには、あえて
・構想を練る時間
・ノートやPCと向き合う時間
・情報をインプットする時間
をブロックしておくのがおすすめです。
「何もしていないように見える時間」が、実は一番大事な仕事になりやすいのが、このタイプの特徴です。
【心】評価よりも「つくりたい世界」を基準にする
クリエイトタイプは、周りの反応や数字だけを基準にするとブレやすくなります。
もちろん売上や結果は大事ですが、スタート地点は
「自分はどんな世界をつくりたいのか?」という視点です。
・この考え方を広めたい
・こういう働き方が当たり前になる世界を見てみたい
・この価値観を選べる人を増やしたい
といった「世界観のゴール」を先に決めておくと、選択に一貫性が出てきます。
メイン:クリエイト × サブタイプのイメージ
診断結果で「メイン:クリエイト」になった場合、サブタイプとの組み合わせで得意なスタイルが少し変わります。
- クリエイト × ナビゲート:
新しい概念やメソッドをつくり、それを体系立てて伝えるタイプ。教科書づくり・講座設計に向きます。 - クリエイト × コネクト:
アイデアを形にしつつ、人を巻き込みながらプロジェクトを動かすタイプ。コラボ企画やコミュニティ運営に向きます。 - クリエイト × シャイン:
自分自身が前に立って発信し、その世界観そのもので人を惹きつけるタイプ。発信者・アーティスト性が強めです。 - クリエイト × サポート:
新しい仕組みをつくるだけでなく、運用しやすい形に落とし込めるタイプ。マニュアル・テンプレ化が得意になりやすいです。 - クリエイト × ケア:
「癒し×創造」「整える×創造」の組み合わせ。心や体を整える分野でオリジナルメソッドを生み出しやすいタイプです。
クリエイトタイプとして、どう働き方を整えていくか
大事なのは、「自分の役割を変える」のではなく、
クリエイトタイプとしての自分を前提に、働き方やビジネスの組み立て方を変えていくことです。
- 新しいものを考える時間を、遠慮なく「仕事」と認める
- 浮かんだアイデアを一度で終わらせず、形にして残していく
- ルーティンや事務作業は、人や仕組みに任せる前提で設計する
- 「どう見られるか」より「どんな世界をつくりたいか」で選ぶ
クリエイトタイプは、
道のないところに道をつくる人です。
その役割を受け入れて、自分のペースと世界観で仕事を設計していくと、
お金・時間・心のバランスも整いやすくなっていきます。